PDFをエクセルに変換|無料・安全にできるおすすめ方法とフリーソフト比較
「PDFの請求書や資料をエクセルで編集し直したいのに、表が崩れてしまう」「無料の変換サイトにアップロードして情報漏洩しないか不安」——PDFをエクセルに変換するとき、こうした悩みを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
PDFは表示や共有に適した形式ですが、そのままではエクセルのような編集や集計には向いていません。一方で、手入力で再作成するのは手間がかかり、ミスの原因にもなります。
そこで本記事では、まずすぐ試せる無料・安全なPDFをエクセルに変換する方法を紹介し、そのうえで、より正確にPDFをエクセルへ変換できるフリーソフトを比較しながら解説します。安全性・使いやすさ・精度を比較し、自分に合った方法を見つけていきましょう。
表レイアウトを保ったまま変換。複数ファイルの一括処理や機密書類のオフライン変換にも対応。無料体験版あり。
PDFからエクセルに変換する前に知っておきたい3つのポイント|無料で安全に使うために
ツール選びで失敗しないために、PDFからエクセルに変換する方法を試す前にまず押さえておきたいポイントが3つあります。
オンライン変換とオフライン変換、どちらが安全か
ブラウザ上でPDFをアップロードするオンライン変換ツールは手軽ですが、契約書や個人情報を含む書類の場合、サーバーに一時的とはいえデータを送信することになります。一方、パソコンにインストールして使うオフラインタイプのソフトは、ファイルが自分の端末内で処理されるため、ネットワーク経由での情報漏えいリスクを避けやすいという特徴があります。書類の機密度に応じて使い分けるのが基本です。
スキャンPDF(画像PDF)にはOCR機能が必須
加えて注意したいのが、PDFの「中身」です。紙の書類をスキャンして作ったPDFは、実際には「文字」ではなく「画像」として保存されています。このタイプのPDFは、OCR(光学文字認識)機能を持つツールでなければテキストとして抽出できません。変換ツールを選ぶ際は、通常のPDFだけでなくスキャンPDFにも対応しているかを確認しましょう。
無料ツールの「壁」を見極める
最後に見落としがちなのが、無料の範囲です。無料をうたうツールでも、実際には1日の変換回数やファイルサイズに上限が設けられていたり、OCR機能だけ有料登録が必要だったりするケースが少なくありません。日常的に何度も使うのか、一度きりの利用なのかによって、選ぶべきツールは変わってきます。
この3点を踏まえたうえで、実際にどんな方法があるのか見ていきましょう。まずは、無料・安全なおすすめの2つ方法から紹介します。
まず試したい!PDFをエクセルに変換する無料・安全な方法2選
方法1|PDNobで安全・高精度に変換する
Tenorshareが提供する「PDNob」は、PDFの編集・変換・OCRをまとめて行えるデスクトップ型のソフトです。オンラインツールとは異なり、変換処理をパソコン内で完結できるため、取引先とのやり取りに使う書類や社内資料など、外部にアップロードしたくないPDFを扱う際に安心して使えます。無料版でも基本的な変換機能を試すことができ、必要に応じて有料プランへ切り替える形になっています。
- AI OCRで高精度に文字を認識:日本語対応で、文字や表をできるだけ正確に変換。
- スキャンPDF・画像PDFにも対応:紙の書類や画像化されたPDFもExcel化可能。
- 表レイアウトを保ちやすい:行・列構成を維持しながら変換しやすい。
- 複数ファイルの一括変換に対応:請求書や帳票など大量処理にも便利。
PDNobでPDFをエクセルに変換する操作手順
- PDNobを起動し、変換したいPDFを読み込み、「PDFから変換」をクリックする
- スキャンPDFの場合はOCR処理を実行する(言語設定で日本語を選択)
- 出力形式として「Excel」を選択して、「変換」をクリックする
- Excelファイルを開いて内容を確認する
特徴
- オフライン処理で情報漏えいのリスクを抑えられる
- OCR精度が高くスキャンPDFにも強い
- 複数ファイルの一括変換にも対応している
注意点
- 利用にはソフトのインストールが必要
- 無料版は変換回数やページ数に一部制限がある
このように、PDNobは機密性の高い書類にも対応できる本格的な方法ですが、「Excelさえあれば他に何も入れたくない」という方には、次に紹介する方法のほうが手軽に感じられるかもしれません。
方法2|Excelの「データの取得」機能で直接読み込む(完全無料・追加インストール不要)
Microsoft Excelには、PDF内の表を直接読み込める「データの取得」機能(Power Query)が搭載されています。Excelさえあれば追加のソフトやツールを使わずに変換できるのが最大のメリットです。
ExcelでPDFをエクセルに変換操作手順
- Excelを開き、「データ」タブから「データの取得」→「ファイルから」→「PDFから」を選択する
- 変換したいPDFファイルを指定して読み込む
- ナビゲーター画面に、PDF内で認識された表やページの一覧が表示される
- 取り込みたい表を選択し、「読み込み」または「データの変換」をクリックする
- Excelのシート上にデータが展開されるので、必要に応じて列幅やセルの結合を整える
特徴
- Excel以外のソフトが不要
- データがそのままExcelの機能で編集できる状態で取り込まれる
注意点
- 表が複雑に入り組んでいたり罫線のない表だったりすると、うまく認識されずレイアウトが崩れることがある
- スキャンPDF(画像PDF)には対応していない
より高い精度や安全性を求める場合は、次章で紹介する専用のフリーソフト・オンラインツールも検討してみましょう。
【比較】無料で使えるPDF→Excel変換フリーソフトおすすめ7選
ここからは、無料で利用できるPDF→Excel変換ツールを、安全性・OCR対応・料金・対応OSの観点から比較しながら紹介します。まずは全体像を比較表で確認し、そのあとで1つずつの特徴と注意点を見ていきましょう。
PDFをエクセルに変換するフリーソフト比較早見表
表だけではイメージがつかみにくい部分もあるため、それぞれのツールについて、実際に使う場面を想定しながらもう少し詳しく見ていきます。まずは、前章でも紹介したPDNobを、無料フリーソフトの1つとして改めて位置づけて解説します。
PDNob(精度・安全性重視)
特徴:PDNobはAI OCRによる高精度な文字認識と、オフラインでの処理による安全性が両立している点が強みです。表の行・列構成を保ったまま変換できるため、複雑なレイアウトの資料でも修正の手間が少なく済みます。PDFの編集・結合・分割・圧縮なども1本のソフトでまかなえるため、PDF業務全般を効率化したい人にも向いています。
無料版では変換できるページ数や利用回数に制限があるため、大量の書類を継続的に処理する場合は有料版の利用を検討する必要があります。また、オンラインツールと違いインストールの手間がかかる点も、環境によっては留意が必要です。
Google Drive(無料・クラウド型)
特徴:Googleドライブには、実はOCR機能が組み込まれています。Googleアカウントさえあれば無料で使え、スキャンPDFにもある程度対応できるのが魅力です。
Google DriveでPDF→Excel変換する手順:
- GoogleドライブにPDFをアップロードする
- アップロードしたPDFを右クリックし、「アプリで開く」→「Googleドキュメント」を選択する
- PDF内の文字がテキストとして認識されたドキュメントが生成される
- 生成されたドキュメントをGoogleスプレッドシートに変換する
- Excel形式(.xlsx)でダウンロードする
表の罫線やセルの結合といったレイアウトはそのまま再現されず、テキストとして展開される形になるため、見た目の再現度はそれほど高くありません。表が多いPDFよりも、テキスト中心の書類の変換に向いています。
iLovePDF(手軽さ重視)
特徴:iLovePDFは(ドラッグ&ドロップでPDFをアップロードするだけで変換が完了する、シンプルさが特徴のオンラインツールです。表ごとに個別のシートを作るか、1つのシートにまとめるかをレイアウト設定で選べる点も便利で、会員登録なしですぐに使い始められます。
OCR機能を使う場合は有料プランへの加入が必要になるため、スキャンPDFを無料の範囲だけで変換したい場合は不向きです。
Smallpdf(UIがシンプル)
特徴:Smallpdfは直感的な操作画面で人気のオンラインツールです。OCR機能でスキャンされた領収書や請求書からもテキストを抽出でき、変換後のファイルをGoogle DriveやDropboxに直接保存することもできます。
無料利用には1日あたりの変換回数などの制限があり、無制限に使いたい場合は有料プランのトライアルに登録する必要があります。
ここまでの3つは無料の範囲で気軽に使えるオンラインツールでしたが、もう一段階「変換精度」を求めるなら、老舗の有料ソフトも選択肢に入ってきます。
Adobe Acrobat Pro(変換精度重視)
特徴:Adobe Acrobat ProはPDFフォーマットの開発元であるAdobeが提供する有料のPDF編集ソフトです。行や列の見た目をできるだけ保ったままExcelへ変換できる精度の高さに定評があり、デスクトップ版・Web版・モバイル版のいずれからも同じ操作感で利用できます。無料の「Acrobatオンラインツール」でもドラッグ&ドロップだけで簡単にPDF→Excel変換を試すことができます。
本格的にExcelへの書き出し機能を使い続けるにはAcrobat Proなどのサブスクリプション契約が必要になり、無料版には1日あたりの利用回数制限があります。コストをかけずに済ませたい方には、他のツールのほうが向いています。
Sejda PDF(軽作業向け)
特徴:Sejda PDFはPDFから表データを抽出してExcelやCSVに変換できるオンラインツールで、デスクトップ版も提供されています。登録不要ですぐに使えるうえ、処理が終わったファイルは自動的に削除される仕組みになっており、プライバシー面への配慮もされています。
無料版はWeb版で1時間に3回まで、デスクトップ版で1日3回までという回数制限があるため、大量のファイルをまとめて処理する用途には向きません。また、スキャンされた文書(画像のみのPDF)は変換対象外である点にも注意が必要です。
最後に紹介するのは、これまでのオンラインツールとは毛色が異なる、完全無料・オフラインで使えるオフィスソフトLibreOfficeです。
LibreOffice(完全無料・オフライン)
特徴:無料のオフィスソフトLibreOfficeは、ソフト自体が永続的に無料で、インストール後は一切費用がかからずオフラインで動作します。ExcelのPower Queryのような「PDFから表を直接インポートする」専用機能こそありませんが、PDFをブラウザやPDFビューワーで開いて表の部分をコピーし、LibreOffice Calcで「形式を選択して貼り付け」→「書式設定されていないテキスト」を選ぶことで、区切り位置を調整しながら手動で表データを取り込むことができます。
OCR機能がなくスキャンPDFには対応していないうえ、複雑な表では手動での微調整が必要になります。精度よりもコストを優先したい場合の選択肢と考えるとよいでしょう。
ここまでパソコンでの変換方法を中心に紹介してきましたが、外出先でパソコンが手元にない場合も少なくありません。そこで最後に、スマホだけで完結する変換方法を具体的なアプリ名とあわせて紹介します。
スマホだけでPDFをエクセルに変換する無料・安全な方法
外出先でパソコンが使えない場合でも、対応アプリを使えばスマホだけでPDF→Excel変換が可能です。ここでは代表的な3つのアプリを例に、実際の操作の流れを紹介します。
iPhoneの場合
- App Storeから「iLovePDF」または「Smallpdf」のアプリをインストールする(Adobe Acrobat Readerを使う場合はこちらもApp Storeから入手できる)
- アプリを開き、iCloud DriveやFilesアプリ、または端末内から変換したいPDFファイルを選択する
- メニューから「Excelに変換」(Adobe Acrobat Readerの場合は「PDFを書き出し」)を選ぶ
- 変換が完了したら、ファイルをダウンロードするか、そのままメールやチャットで共有する
Androidの場合
- Google Playストアから同じく「iLovePDF」「Smallpdf」「Adobe Acrobat Reader」のいずれかをインストールする
- 端末内のストレージやGoogleドライブに保存されたPDFファイルをアプリから選択する
- 「Excelに変換」機能を実行し、生成されたExcelファイルをダウンロードフォルダやGoogleドライブに保存する
iLovePDFやSmallpdfのアプリ版も、Web版と同様にOCRや変換回数に制限があります。またAdobe Acrobat ReaderアプリでExcelへの書き出し機能を使うには、Acrobat PremiumまたはAcrobat Reader Plusといった有料プランへの加入が必要です。加えて、スマホ経由の変換は通信環境に処理速度が左右されやすく、複雑な表がある場合はパソコンで変換したほうが精度が安定します。機密性の高い書類をスマホの無料アプリでアップロードする際は、提供元の信頼性を事前に確認しておくと安心です。
目的別|PDFをエクセルに変換するならどれを選ぶ?
これまで紹介した方法を、目的別のランキング形式で整理しました。自分の利用シーンに近いものを参考にしてください。
機密性の高いPDFを扱う人向けTOP3
- 1. PDNob:オフライン処理でファイルを外部サーバーに送信せずに変換でき、OCR精度も高いため契約書や社外秘資料に適している
- 2. LibreOffice:完全オフラインかつ無料で、コピー&ペーストベースなら情報を外部に一切送信せずに済む
- 3. Adobe Acrobat Pro:大手企業が提供するサービスとして暗号化通信やデータ管理体制が整っている
とにかく手軽さ重視の人向けTOP3
- 1. Google Drive:普段使っているGoogleアカウントだけで、追加ソフトなしに変換が完結する
- 2. iLovePDF:ドラッグ&ドロップのみで、登録不要ですぐに変換できる
- 3. Excelのデータの取得機能:Excelを開いたその場で完結し、他のサイトへ移動する必要がない
表が多い・大量ページのPDFを扱う人向けTOP3
- 1. PDNob:バッチ処理に対応しており、複数ファイルをまとめて変換できる
- 2. Adobe Acrobat Pro:表の行・列構成の再現精度が高く、複雑なレイアウトにも強い
- 3. Excelのデータの取得機能:シンプルな表であれば、複数ページ分もまとめて読み込める
完全無料で済ませたい人向けTOP3
- 1. Excelのデータの取得機能:Excelさえ持っていれば追加費用なしで利用できる
- 2. Google Drive:Googleアカウントのみで、料金は一切発生しない
- 3. LibreOffice:ソフト自体が無料で、インストール後は費用がかからない
ランキングを見て、自分に合いそうな方法の見当はついたでしょうか。最後に、変換にまつわる細かい疑問をFAQ形式で解消しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
必ず崩れるわけではありませんが、罫線のない表や、セルが結合された複雑なレイアウトの場合は崩れやすくなります。PDNobやAdobe Acrobat Proのように表構造の認識精度が高いツールを使うことで、崩れを最小限に抑えられます。
保持されません。PDFはあくまで「計算結果としての数値」が記載された状態のファイルであるため、変換後のExcelには数値やテキストが入力されるだけで、元になった計算式は再現されません。集計や計算が必要な場合は、変換後に改めて数式を設定する必要があります。
可能です。iLovePDFやSmallpdfのアプリ、またはAdobe Acrobat Readerアプリを使えば、iPhone・Androidのどちらでも変換できます。ただし複雑な表を含むPDFは、パソコンで変換したほうが精度が安定しやすい傾向があります。
スキャンPDF(画像PDF)は、OCR機能を持たないツールで変換しようとしても、文字として認識されないため、空白のシートや意味のないデータになってしまいます。スキャン書類を変換したい場合は、PDNobのOCR機能や、GoogleドライブのOCR機能など、光学文字認識に対応したツールを選ぶ必要があります。
可能です。Excelの「名前を付けて保存」からPDF形式を選択する、またはPDNobなどの変換ソフトの「Excelから PDFへ変換」機能を使うことで、編集後のデータを再びPDF化できます。
まとめ
ここまで見てきたように、PDFをエクセルに変換する無料・安全な方法は、大きく分けて「ソフト不要ですぐ試せる簡易的な方法」と「専用ツールを使う本格的な方法」の2種類があります。1回きりの簡単な表なら、PDNobやExcelのデータの取得機能で十分対応できますが、機密性の高い書類や、複雑な表・大量ページを扱う場面では、オフラインで処理できるPDNobのような専用ソフトのほうが、安全性と変換精度の両面で安心です。
まずは自分の利用シーン——「安全性を優先したいのか」「手軽さを優先したいのか」「完全無料にこだわりたいのか」——を整理したうえで、本記事のPDFをエクセルに変換するフリーソフトランキングを参考に、自分に合った方法を選んでみてください。
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